リウマチ科に求められる人材とは?
リウマチ科という診療科目を聞いたことがあるでしょうか?病名そのものが診療科目名になるのは珍しいことなので、初めて聞いたと言う方もいらっしゃることでしょう。
慢性関節リウマチのことを通称リウマチと言いますが、リウマチ科は、 リウマチに加えて、強皮症、全身性エリテマトーデス、ベーチェット病、多発性筋炎、皮膚筋炎などの膠原病(こうげんびょう)と呼ばれる病気を専門に扱う診療科目です。膠原病は、免疫システムの異常で、免疫が自分の体を攻撃してしまう病気の総称で、関節痛や発熱・発疹など、症状は患者によって違いますが、その中でも、各所の関節が炎症を起こして痛む病気を慢性関節リウマチと言います。
慢性関節リウマチは、手足の指の関節が腫れて痛み、特に寝起きの際に手の指がこわばって動きにくくなるのが特徴です。膠原病の原因は不明で、治療法も確立していませんが、膠原病に対する治療薬は新しいものが次々と導入されており、 飛躍的に治療成績が向上していると言われています。 しかし、病状が進行すると、治療が難航することも多くなりますので、早期発見と早期治療が重要になります。
上記のような症状の治療を行うリウマチ科で働く看護師は、薬の処方、検査処置などを担います。それに加えて、痛みや治療のストレスに耐えている患者さんとそのご家族に対する心のケアも大切な仕事です。そのため、コミュニケーションや精神的なケアが重要視され、辛い治療に立ち向かう支えになれる人材が求められます。病気で苦しむ人に人に寄り添い、温かみのある看護がしたいという看護師にとっては、やりがいがある診療科の一つと言えるでしょう。